こんにちは、歯科医師のオオクボです。
今回は前回お話ししました「viva日本の医療」の続編です。
世界に先駆けて誇れる日本の医療技術のひとつに、入れ歯があります。
フランスで18世紀中頃に普及し始めるより200年以前に、日本では現在の総入れ歯の原型となる木製の義歯がつくられています。
フランスの入れ歯は上下の義歯をバネでつないだため、常にかみしめないと口から飛び出してしまったようです。
対する日本の入れ歯は、あごに吸い着くようにつくられました。
日本で入れ歯が普及したのは江戸時代後期、19世紀初頭からだそうです。
諸説あるでしょうが、US1ドル札を見てみると、ジョージワシントンが使っていた入れ歯は、フランス式ですね。
演説中にいつ飛び出すかわからない入れ歯で、2期8年も大統領職を務めるなんて、只者じゃありません。
合衆国憲法改正によって慣例でなくなったとはいえ、大統領の任期は、ワシントンへのリスペクトから定まったとも言えそうです。