
虫歯を治療したにもかかわらず痛みが残ると、「治療がうまくいかなかったのでは」「再発虫歯なのかもしれない」と不安を抱く方は少なくありません。実際、治療直後の歯は削った刺激や、詰め物の高さ、周囲の歯ぐきの炎症など、さまざまな影響を受けやすい状態にあります。また、治療によって歯の内部(象牙質)が一時的に敏感になり、噛んだときや冷たいものに触れたときに痛むこともあります。
一方で、この症状が数日〜数週間続く場合、再発虫歯や根の内部に原因があるケースも含め、追加の精密な診断が必要になる場合があります。痛みの背景には複数の要因が関わることが多いため、不安をひとりで抱え込まず、歯科医師に状況を伝えて確認することが重要です。原因を正確に把握することで、今後の治療方針を安心して選択できるようになります。
虫歯治療後に痛みが出る背景には、さまざまな要素が関係します。削った箇所が深かった場合、歯の神経が刺激を受けて一時的に痛みを感じることがあります。また、詰め物がわずかに高いと噛み合わせが合わず、噛むたびに痛みを感じることもあります。さらに、治療した歯の周囲に炎症が残っている場合や、歯の内部に細菌が入り込んで根の病変につながっている場合は、時間の経過とともに痛みが強くなることがあります。
痛みが続く=再治療が必要と決めつけるのは適切ではありませんが、「再発虫歯」や「根管治療が必要な状態」が隠れていることもあるため、自己判断は避けた方が安心です。痛みの性質(ズキズキする、噛むと痛い、しみるなど)によって疑われる原因は異なりますので、歯科医師に具体的な症状を伝えることで原因の特定が行いやすくなります。
治療後の痛みを放置すると、問題が進行してしまう可能性があります。例えば、再発虫歯が原因の場合、歯と詰め物の隙間から細菌が内部に入り込み、気づかないうちに歯の神経に炎症が広がることがあります。また、根の内部で細菌が増えると、根の先に膿がたまる「根尖性歯周炎」に進行し、のちに根管治療や再治療が必要になることもあります。
噛み合わせが原因の場合でも、強い力が一点に集中することで歯の亀裂につながることがあり、結果的に治療の範囲が広がってしまうことがあります。歯は自己修復できる範囲が限られているため、早期に適切な対応を行うことで負担を最小限に抑えることができます。痛みが続く、強くなる、腫れを伴うといった変化がある場合は、できるだけ早めに歯科医師に相談することで、安心して次のステップへ進むことができます。

「再発虫歯」とは、一度治療した歯の中や、その周囲にあらためて虫歯ができてしまった状態を指します。虫歯治療では、虫歯に侵された部分を削り、レジンや銀歯、セラミックなどで詰め物・被せ物をしますが、歯と材料との境目にはどうしてもわずかな段差や隙間が生じやすくなります。そこに歯垢(プラーク)がたまり続けると、治療前と同じように細菌が酸を出し、再び歯の内部を溶かしていきます。これが再発虫歯です。見た目では分かりにくいことも多く、「治療したのにまた痛みが出てきた」という形で気づかれることがあります。
再発虫歯は進行すると根の部分まで炎症が広がり、根管治療や再治療が必要になる場合もあります。治療後も定期検診と適切なホームケアを続けることが、再発を防ぐうえで重要なポイントです。
虫歯を削った直後の歯は、内部の象牙質や神経(歯髄)が刺激を受けて敏感になっており、冷たいものがしみたり、噛んだときに軽い痛みを感じたりすることがあります。これは「治療後の一時的な反応」で、数日〜1〜2週間ほどで落ち着いてくることが多いとされています。
一方、時間が経っても痛みが引かない、ズキズキと自発的な痛みが強くなる、夜間に痛みで目が覚める、噛むと鋭い痛みが走る、といった症状が続く場合は、再治療が必要なサインのことがあります。歯の神経に炎症が広がっている場合には根管治療が必要になることもあり、再発虫歯や根の先の炎症など、原因はさまざまです。「治療したのにまだ痛いから失敗では?」と決めつけるのではなく、痛みの性質や期間を歯科医師に伝えることで、今の状態に合った対応が検討しやすくなります。
治療後の歯の痛みには、詰め物や被せ物の「適合」の良し悪しが関わっていることもあります。詰め物・被せ物がわずかに高い場合、噛んだときにその歯だけに強い力が集中し、歯の根の周囲が炎症を起こして痛みや違和感につながることがあります。
また、歯と材料の間に目に見えない隙間が残っていると、その部分に細菌や汚れが入り込みやすくなり、再発虫歯のリスクが高まります。さらに、被せ物の縁が歯ぐきに食い込むような形になっていると、歯ぐきの炎症や出血、鈍い痛みの原因になることもあります。こうした場合、噛み合わせの調整や詰め物・被せ物の再作成、必要に応じた根管治療や再治療によって症状の改善につながる場合があります。「噛むときだけ痛い」「どの歯が当たっているか気になる」といった違和感がある場合は、遠慮なく歯科医師に伝えて確認してもらうことが大切です。

虫歯治療を行った後でも、歯の神経(歯髄)が完全に落ち着くまでには時間がかかることがあります。特に、虫歯が深く進行している場合は、治療の刺激によって神経に炎症が残り、冷たいものがしみる、噛むと痛いなどの症状が続くことがあります。これは「一時的な歯髄炎」と呼ばれ、数日から数週間で自然に治まるケースも少なくありません。
しかし、炎症が強いまま続くと、神経の内部に細菌が侵入し、痛みが徐々に悪化してしまうこともあります。炎症が進行するとズキズキとした持続的な痛みや、温かいものに反応する痛みが現れることがあり、この場合は根管治療が必要になる可能性があります。「治療したのに痛い」という症状の背景には、こうした神経の回復過程が関わっていることがあるため、早い段階で歯科医師に相談することで適切な判断につながります。
詰め物や被せ物を入れた後、わずかな噛み合わせのズレが痛みの原因となることがあります。歯は日常的に強い力を受けるため、少しでも高い部分があるとその歯だけに負担が集中し、歯の根の周囲の組織が炎症を起こして痛みや違和感が生じます。
特に「噛んだときだけ痛む」「特定の歯が当たるように感じる」という場合は、噛み合わせが原因の可能性が高く、調整を行うことで症状が改善するケースが多くみられます。
また、噛み合わせの不具合が続くと、歯に細かいヒビが入る「マイクロクラック」が生じることもあり、これが痛みを引き起こす要因になることもあります。噛み合わせの問題は自分では判断が難しいため、違和感を覚えた際には歯科医院での確認が必要です。
虫歯が深く、歯の神経の治療(根管治療)が必要なケースでは、根管内の細菌を可能な限り除去して洗浄・消毒し、その後に薬剤や材料で密封する処置が行われます。
しかし、根管は細く複雑な形をしているため、細菌が完全に取り除けなかった場合、時間が経ってから再び痛みが出ることがあります。根管内に細菌が残っていると、根の先に膿が溜まる「根尖性歯周炎」を引き起こし、噛むと響く痛み、ズキズキした痛み、歯ぐきの腫れなどが現れることがあります。この状態になると、再度根管治療(再根管治療)が必要になることがあります。治療後に痛みが続く、腫れや違和感が改善しない場合には、早めの診断が症状の悪化を防ぐうえでも重要です。

虫歯が深く進行し、歯の内部にある神経(歯髄)に細菌が達すると、炎症や感染が起き、通常の詰め物だけでは十分に対応できません。このような場合に行われるのが根管治療です。再発虫歯では、治療済みの歯の内部に細菌が残っていたり、詰め物・被せ物の隙間から新たに細菌が侵入することで、根の中に炎症が再発することがあります。
その際、歯の根の先に膿が溜まり、噛むと強く痛む、ズキズキする、腫れるなどの症状が現れます。根管治療では、根の中を丁寧に洗浄・消毒し、細菌が増えないように材料で密封します。根管治療を適切に行うことで、天然の歯を残せる可能性が高まり、痛みの再発を抑えることにつながります。
治療後の痛みや再発虫歯の原因として、詰め物・被せ物の「適合不良」が関係していることがあります。歯と補綴物の境目にわずかな段差や隙間があると、細菌が入り込みやすくなり、そこから再び虫歯が進行してしまうことがあります。
このような場合、詰め物や被せ物を再作成し、より精密に適合させることで再発のリスクを下げられます。また、噛み合わせの高さが合わない状態のまま生活していると、過度な力がかかることで歯に痛みやヒビが生じることもあります。再作成では噛み合わせの調整も同時に見直せるため、痛みの改善、再治療の予防の両面でメリットがあります。見た目の自然さや耐久性を考慮しながら材料選択をすることも重要です。
治療後に違和感や痛みが続くにもかかわらず、そのまま様子を見る期間が長くなると、虫歯や根の炎症が進行してしまうことがあります。再発虫歯は内部で進行しても自覚しにくいことがあり、痛みが出る頃には治療の範囲が広がったり、通院回数が増えることにつながります。
一方で、早めに受診すれば、軽度の噛み合わせ調整のみで改善する、詰め物の交換だけで済むなど、負担の少ない対応が可能になるケースもあります。特に、根管治療が必要になる前の段階で問題を発見できれば、歯へのダメージを抑えて再治療の負担を軽減できる可能性があります。治療後の痛みは「何か異変が起きているサイン」であることが多いため、気になる症状があれば早めに歯科医院へ相談することが重要です。

再発虫歯や治療後の痛みは、原因が複雑に絡み合っていることも多いため、精密な診断と再治療に慣れた歯科医師の判断が重要になります。まず確認したいのは、根管治療や再治療に関する知識と経験が十分にあるかどうかです。根管治療は細かい操作を必要とするため、マイクロスコープやラバーダムなど、感染対策や精密治療のための設備が整っているかを目安にすると不安の軽減につながることがあります。
また、痛みの原因を特定するためにはレントゲンやCTによる画像診断が欠かせないため、これらの検査を丁寧に行ってくれる歯科医院かどうかもポイントです。さらに、治療の選択肢を複数提示し、それぞれのメリット・デメリットをわかりやすく説明してくれる歯科医師は、信頼して相談しやすい存在となります。再治療は心身の負担が大きいこともあるため、丁寧に寄り添ってくれる歯医者を選ぶことが大切です。
診断の精度を高めるには、患者さんご自身の情報をできるだけ正確に伝えることが重要です。特に再発虫歯や治療後の痛みの場合、症状の経過や痛みの性質が診断の大きな手がかりになります。「いつから痛いのか」「どのような痛みか(ズキズキ・しみる・噛むと痛いなど)」「きっかけとなった出来事はあるか」を整理しておくことで、歯科医師が原因を絞り込みやすくなります。
また、過去に行った治療の内容、使われた材料、神経を取ったかどうか、麻酔や薬でアレルギーが出た経験の有無なども重要な情報です。服用中の薬、持病、妊娠中の方はその週数なども忘れず伝えましょう。事前にメモしておくと、緊張していてもうまく伝えられるので安心です。
治療方針を理解し納得したうえで進めるためには、気になる点を遠慮せず質問することが大切です。まずは「痛みの原因として考えられる可能性は何か」「その診断に至った理由」を確認することで、現状への理解が深まります。再治療や根管治療が必要と判断された場合には、「どの程度の回数や期間がかかるのか」「治療後にどのような経過が予想されるのか」も確認すると安心材料になります。
また、「詰め物・被せ物の素材による違い」「今後再発を防ぐために気をつけるべき点」などの説明を受けることで、治療の選択肢をより冷静に判断できます。費用やリスク、副作用がある場合は、その内容を事前に把握しておくと治療への不安が軽減されます。信頼できる歯科医師は、患者さんが納得できるまで丁寧に説明する姿勢を持っています。

虫歯治療のあとに痛みを感じることは珍しくありません。治療で歯を削ると、その刺激によって歯の内部にある神経が敏感になり、一時的に「しみる」「噛むと痛い」などの症状が出ることがあります。特に深い虫歯だった場合は、神経に近い部分まで処置するため、痛みが数日〜1週間程度続くこともあります。
ただし、痛みが強くなる、2週間以上続く、夜間にズキズキして眠れないといった場合は、再発虫歯や神経の炎症、根の内部に細菌が残っている可能性も考えられます。治療後の痛みには「経過として自然に治まる痛み」と「再治療が必要な痛み」があり、自己判断が難しい場面もあるため、不安を感じる場合は早めに歯科医師へ相談することが大切です。
治療直後の軽い痛みや鈍い違和感であれば、市販の痛み止め(解熱鎮痛薬)で一時的に症状を和らげることは問題ないとされています。ただし、薬で痛みをごまかし続けることは推奨されません。噛んだときだけ強く痛む、温かいものや冷たいものに鋭くしみる、頬が腫れる、夜にズキズキ痛むなどの症状がある場合は、市販薬で対応してしまうと再発虫歯や根管治療が必要な状態を見逃す可能性があります。
また、痛み止めを飲んでも数時間しか効果が続かない、あるいはまったく効かない場合も注意が必要です。持病や現在服用している薬がある方は、市販薬の使用に制限がある場合があるため、自己判断せず歯科医院に相談することで安全に対応できます。
治療後の痛みが続く場合、早い段階での再診は重要です。レントゲン撮影では、歯の内部の状態や詰め物・被せ物の適合、根の先の炎症などを確認できるため、痛みの原因を判断する大きな手がかりとなります。一般的には、治療後1週間以上痛みが引かない場合や、強い痛みが数日続く場合は、早めに受診することが勧められます。
また、根管治療後の痛みについては、治療内容や個人差によって経過が異なるため、歯科医師に指示された通院スケジュールを守ることが大切です。症状が急に悪化したり、腫れや発熱を伴う場合は、予定を待たずにすぐ再診を受けることでトラブルの早期発見につながります。治療後の痛みに不安があるときは、遠慮せず専門家に相談してください。

再発虫歯を防ぐうえで、毎日の歯磨きは非常に重要ですが、実際には「磨いているつもりでも磨けていない」部分が多く存在します。特に詰め物や被せ物の境目、奥歯の溝、歯と歯の間は汚れが残りやすく、虫歯菌が再び活動しやすい環境になりがちです。力を入れてゴシゴシ磨くよりも、毛先を細かく動かして汚れを丁寧に落とす方法が効果的です。
また、歯と歯の間は歯ブラシだけでは汚れが約6割程度しか落とせないとされており、デンタルフロスや歯間ブラシを併用することで清掃効果が高まります。さらに、治療後の歯は形が変わる場合があるため、以前と同じ磨き方では十分に汚れが落ちないこともあります。鏡で確認しながら、自分の口に合った磨き方を見つけることが再発防止につながります。
虫歯の再発は、治療の質だけでなく日々の食生活とも深く関係しています。糖分を含む飲食物を口にすると、虫歯菌がそれを栄養源として酸を作り、歯を溶かす環境が生まれます。特に「ダラダラ食べ」や間食が多い習慣は、口の中が酸性の状態に長時間傾きやすく、再発虫歯のリスクを高める原因になります。
また、ジュースやスポーツドリンク、甘いコーヒーなどの飲み物も、無意識のうちに糖分を摂取しているケースが多く注意が必要です。虫歯を防ぐには、食事回数を適度に保つ、水やお茶を中心に飲むなど、口の中の環境を整える工夫が効果的です。食後は早めに歯を磨く、間食の回数を見直すなど、小さな習慣の積み重ねが再発予防に大きく寄与します。
再発虫歯は、初期段階では自覚症状がほとんどありません。痛みが出る頃には進行しているケースも多く、根管治療や再治療が必要になることもあります。そのため、治療を終えたあとも定期検診を続けることが再発予防において大切です。歯科医院では、肉眼では見えない細かな虫歯の兆候や、詰め物・被せ物のわずかな隙間などをチェックできます。必要に応じてレントゲン検査を行うことで、痛みの原因となる内部の変化も早期に確認できます。
また、専門的なクリーニングによって普段の歯磨きでは落としきれない汚れを取り除くことも、口の中の環境を整えるために役立ちます。痛みが出てから受診するのではなく、問題が小さいうちに発見・対応することで治療の負担を減らし、健康な状態を保ちやすくなります。

再発虫歯を防ぐうえで、毎日の歯磨きは非常に重要ですが、実際には「磨いているつもりでも磨けていない」部分が多く存在します。特に詰め物や被せ物の境目、奥歯の溝、歯と歯の間は汚れが残りやすく、虫歯菌が再び活動しやすい環境になりがちです。力を入れてゴシゴシ磨くよりも、毛先を細かく動かして汚れを丁寧に落とす方法が効果的です。
また、歯と歯の間は歯ブラシだけでは汚れが約6割程度しか落とせないとされており、デンタルフロスや歯間ブラシを併用することで清掃効果が高まります。さらに、治療後の歯は形が変わる場合があるため、以前と同じ磨き方では十分に汚れが落ちないこともあります。鏡で確認しながら、自分の口に合った磨き方を見つけることが再発防止につながります。
虫歯の再発は、治療の質だけでなく日々の食生活とも深く関係しています。糖分を含む飲食物を口にすると、虫歯菌がそれを栄養源として酸を作り、歯を溶かす環境が生まれます。特に「ダラダラ食べ」や間食が多い習慣は、口の中が酸性の状態に長時間傾きやすく、再発虫歯のリスクを高める原因になります。
また、ジュースやスポーツドリンク、甘いコーヒーなどの飲み物も、無意識のうちに糖分を摂取しているケースが多く注意が必要です。虫歯を防ぐには、食事回数を適度に保つ、水やお茶を中心に飲むなど、口の中の環境を整える工夫が効果的です。食後は早めに歯を磨く、間食の回数を見直すなど、小さな習慣の積み重ねが再発予防に大きく寄与します。
再発虫歯は、初期段階では自覚症状がほとんどありません。痛みが出る頃には進行しているケースも多く、根管治療や再治療が必要になることもあります。そのため、治療を終えたあとも定期検診を続けることが再発予防において大切です。歯科医院では、肉眼では見えない細かな虫歯の兆候や、詰め物・被せ物のわずかな隙間などをチェックできます。必要に応じてレントゲン検査を行うことで、痛みの原因となる内部の変化も早期に確認できます。
また、専門的なクリーニングによって普段の歯磨きでは落としきれない汚れを取り除くことも、口の中の環境を整えるために役立ちます。痛みが出てから受診するのではなく、問題が小さいうちに発見・対応することで治療の負担を減らし、健康な状態を保ちやすくなります。

治療後に痛みや違和感を覚えたときは、まず「どんな痛みなのか」を整理することが、不安を軽くする一歩になります。例えば、①いつ痛むのか(冷たい物だけ/噛んだときだけ/何もしていなくても痛い)、②痛みの程度(気になる程度か、仕事や睡眠に支障が出るか)、③どのくらい続いているか(治療直後から変わらないのか、徐々に強くなっているのか)を意識してみてください。
また、痛み止めを飲んだときにどの程度おさまるか、頬の腫れや熱っぽさがないかも確認したいポイントです。こうしたセルフチェックは、再発虫歯や根管治療が必要な状態かどうかを判断する直接の材料ではありませんが、歯科医師に現状を伝えるうえで大きなヒントになります。「何となく不安」ではなく、症状を言葉にして整理することで、次に取るべき行動も見えやすくなります。
治療後の虫歯の痛みは、一時的な刺激によるものから、再発虫歯や根の炎症が隠れているものまで、原因がさまざまです。目安として、軽いしみる感じや噛んだときの違和感が数日〜1週間ほどで和らいでいく場合は経過観察でよいこともありますが、痛みが強くなる、2週間以上続く、夜間にズキズキして眠れない、噛むと鋭く響くといった症状がある場合は、自己判断せず早めの受診が大切です。市販の痛み止めで一時的にしのぐことはできますが、飲み続けて痛みをごまかすと、根管治療や再治療が必要な状態を見逃すおそれがあります。
また、頬の腫れや発熱を伴う場合は、炎症が広がっている可能性があるため、なるべく早く歯科医院へ連絡しましょう。「どのタイミングで受診すべきか迷ったら相談する」くらいの感覚で構いません。
治療後の痛みや違和感について、「よく覚えていない」「ときどき痛い気がする」といった曖昧な情報だけでは、原因の特定が難しくなることがあります。そこで役立つのが、症状を簡単にメモしておく“記録”です。例えば、痛みを感じた日時、痛みの種類(ズキズキ・キーンとしみる・噛むときだけなど)、痛み止めを飲んだ時間と効果の有無、腫れやしびれの有無などを書き留めておくと、再発虫歯が疑われるのか、根管治療が必要な状態なのか、噛み合わせの問題なのかといった判断材料になります。
また、以前受けた治療内容や使用した詰め物・被せ物の種類も分かる範囲で整理しておくと、再治療の方針を立てやすくなります。症状の記録は、歯科医師との情報共有をスムーズにし、診断の精度を高めるシンプルで有効な方法です。

虫歯の治療や根管治療が終わった歯は、「ゴール」ではなく「スタート」に近い状態です。再発虫歯や再治療を防ぐためには、その後のケア習慣がとても重要になります。
まず基本となるのは、フッ素入り歯みがき剤を使ったていねいなブラッシングです。詰め物・被せ物の境目や、歯と歯ぐきの境目は汚れが残りやすく、再発のリスクが高まりやすい部分なので、鏡で確認しながら意識して磨きましょう。あわせて、歯間ブラシやフロスで歯と歯の間のプラーク(細菌のかたまり)を取り除くことも大切です。
また、就寝前の飲食を控える、水やお茶を中心に摂るなど、口の中を酸性に傾けすぎない生活も予防につながります。治療した歯を長く守るには、「毎日の少しの工夫」の積み重ねが大きな役割を果たします。
治療後の痛みや再発虫歯には、「噛み合わせ」が関与していることも少なくありません。詰め物や被せ物がわずかに高い、あるいは歯ぎしり・食いしばりの癖があると、一部の歯に強い力が集中し、歯や根の周囲の組織に負担がかかります。
その結果、痛みが出やすくなったり、詰め物の隙間から虫歯が再発しやすくなったりすることがあります。このような場合、歯科医院で噛み合わせを微調整するだけで負担が大きく減ることもあります。また、就寝中の歯ぎしりが疑われるときには、マウスピース(ナイトガード)が有効なことがあります。歯のすり減りや詰め物・被せ物の破損を防ぎ、根管治療をした歯の保護にも役立ちます。力のコントロールという視点から歯を守ることも、再治療を減らす大切なポイントです。
再発虫歯や治療後のトラブルを減らすためには、「1本ずつの歯を治す」視点だけでなく、「お口全体の環境を整える」ことも重要です。虫歯は、歯の質・細菌・糖分・時間といった要素が重なって進行します。だらだらと甘い飲食を続けない、間食の回数を見直すといった生活習慣の調整は、細菌が酸を出し続ける時間を短くするうえで効果的です。
また、唾液には歯を守る働きがあるため、水分補給をこまめに行い、口呼吸を減らすことも口腔環境の安定につながります。定期検診でプラークや歯石を専門的に取り除き、ブラッシングの癖をチェックしてもらうことで、自分では気づきにくいリスクを早めに把握できます。こうした「環境づくり」の積み重ねが、将来的な根管治療や再治療のリスクを下げる土台になります。

治療後に痛みが再び出てくると、「なぜ?」「治療は失敗だったの?」と強い不安を抱きやすくなります。しかし、虫歯の再発や根管治療後の違和感など、痛みの背景にはいくつかの要因が存在します。
まず重要なのは、痛みの性質や発生タイミングを整理し、適切な対処を行うことです。しみるような痛みなのか、噛んだ瞬間に響くのか、ズキズキする痛みなのかで、考えられる原因が異なります。
また、治療直後の一時的な炎症による痛みと、再治療が必要な痛みは性質が違うため、自己判断で様子を見続けることは避けた方が安心です。再発虫歯や根管内の感染が原因の場合、早めの処置が痛みを軽減し、再治療の負担軽減にもつながります。まずは痛みを正しく理解し、冷静に対処することが改善への第一歩になります。
治療後の痛みが長引く、あるいは強くなる場合には、歯科医師による精密な診断が欠かせません。再発虫歯は、詰め物や被せ物のわずかな隙間から細菌が侵入することで起こります。また、根管治療後の痛みは、根の中に細菌が残っているケースや、噛み合わせの問題が影響していることもあります。
これらはご自身では判断しづらく、レントゲンや歯科用CTなどを用いた検査が必要となることがあります。専門的な診断を受けることで、「今の痛みが治療過程として正常なのか」「再治療を検討するべき段階なのか」が明確になり、適切な治療方針が立てやすくなります。早い段階で原因を特定するほど、治療期間や負担の軽減につながり、歯を長く守りやすくなることも期待できます。
治療後の痛みがあると、不安や疑問が積み重なりやすくなります。そんなとき、気軽に相談できる歯科医師がいることは大きな安心材料になります。同じ症状でも、患者さんの生活背景や治療履歴によって適した対処法は異なるため、一人ひとりに合わせた診察や説明が重要です。小さな変化でも相談できる関係があると、再発虫歯の兆候を早期に把握し、再治療が必要な場合にもスムーズに対応できます。
また、治療内容について丁寧に説明してくれる歯科医師であれば、痛みの原因や今後の見通しを理解しながら治療を進められるため、不安を抱え続ける時間が減ります。「何かあったら相談できる場所がある」という安心感は、これから歯を守っていくうえで大きな支えになります。
監修:医療法人社団 櫻雅会
オリオン歯科医院
住所:千葉県白井市大松1丁目22-11
電話番号 ☎:047-491-4618
*監修者
医療法人社団 櫻雅会 オリオン歯科医院
ドクター 櫻田 雅彦
*出身大学
神奈川歯科大学
*略歴
・1993年 神奈川歯科大学 歯学部卒
日本大学歯学部大学院博士課程修了 歯学博士
・1997年 オリオン歯科医院開院
・2004年 TFTビル オリオンデンタルオフィス開院
・2005年 オリオン歯科 イオン鎌ヶ谷クリニック開院
・2012年 オリオン歯科 飯田橋ファーストビルクリニック開院
・2012年 オリオン歯科 NBFコモディオ汐留クリニック開院
・2015年 オリオン歯科 アトラスブランズタワー三河島クリニック 開院
*略歴
・インディアナ大学 JIP-IU 客員教授
・コロンビア大学歯学部インプラント科 客員教授
・コロンビア大学附属病院インプラントセンター 顧問
・ICOI(国際口腔インプラント学会)認定医
・アジア太平洋地区副会長
・AIAI(国際口腔インプラント学会)指導医
・UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)インプラントアソシエーションジャパン 理事
・AO(アメリカインプラント学会)インターナショナルメンバー
・AAP(アメリカ歯周病学会)インターナショナルメンバー
・BIOMET 3i インプラントメンター(講師) エクセレントDr.賞受賞
・BioHorizons インプラントメンター(講師)
・日本歯科医師会
・日本口腔インプラント学会
・日本歯周病学会
・日本臨床歯周病学会 認定医
・ICD 国際歯科学士会日本部会 フェロー
・JAID(Japanese Academy for International Dentistry) 常任理事